使用済み自動車のリサイクル研究
自動車リサイクル研究所は、2001年からトヨタ自動車(株)の委託を受けて使用済み自動車の解体技術・リサイクル技術の開発、及び開発した技術・ノウハウの自動車設計への織り込み提案等を、実施しています。
自動車リサイクル研究所の役割
資源循環・解体技術の研究
適正で効率的な再資源化技術の開発
使用済み自動車から解体される部品について、適正で効率的な解体工法、リユースを含めた再資源化技術、適正処理技術の研究・開発を行っています。
貴金属使用部品の解体技術研究
都市鉱山※1として注目されている電子基板・センサー類等の効率的解体技術、貴金属含有部分の取り出し技術の研究を行っています。
※1都市鉱山:都市でゴミとして廃棄される自動車・家電製品などに存在する有用なレアメタルなどを鉱山に見立てたもの
エンジンECU
O2センサー
レアアース使用部品の解体技術研究
ネオジム、ジスプロシウム※2が使われているハイブリッド車の駆動モータ等に使用される磁石の効率的な解体技術研究を行っています。
※2ネオジム・ジスプロシウム:強い磁力を持った永久磁石を生産するために使用されるレアアースの一種
効率的な取り外し回収技術の研究
広く使われるようになった解体重機での効率的な解体技術や解体しやすい車両構造の研究を進めています。
※3ワイヤーハーネス:車内に電源を供給する電線の束
樹脂のリサイクル研究
樹脂リサイクルの更なる拡大を進める上で使用済み自動車から回収した部品で自動車の樹脂部品への再利用に向けた研究を進めています。
また、将来はバンパーtoバンパーのようなリサイクル実現に向け、研究開発を進めています。
例)バンパー材→ボデー樹脂部品に再利用済み
ハイブリッドバッテリーの取り外しおよび
回収処理技術の研究
使用済みとなったハイブリッドバッテリーユニットは基本的に高電圧状態にあり、取り外し作業中に破損した場合、スパークや発火、液漏れ事故の原因となる為、安全な取り外しが必要です。
ハイブリッドバッテリーの適切で安全な取り外し講習会を、トヨタ自動車(株)および日本ELV機構と協力して全国で実施しています。
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